世間体を気にする日本人はこうして作られる

私の小学生の娘は、既に「低血圧かしら?この子」と思うほど、朝がとても弱いです。 学校に遅刻しないように準備させるのに、家では毎朝バトル。 そこで、今朝はあえて何も言わず、遅刻することを体験させることにしました。 少し自覚をもたせようという試みです。 ところが、ギリギリ間に合ってしまったんですね、迂闊にも・・ そのとき、ちょうど仲良しのお母さんと一緒になったので、私の試みを話したところ、ニコニコ笑いながら「え~厳しいわね~」と言われました。 このお母さんは、ヨーロッパの小さな国ラトビアの出身です。 彼女に限らず、ヨーロッパの人たちは、遅れるということにあまり神経質ではないのです。 仕事の世界は別としても、子供の学校のこととなると、皆とてもリラックスしているように見えます。 それとは正反対に、子供を時間通りに連れて行こうとしている私の必至の形相。 おそらくヨーロッパのお母さんたちには、引かれている気がします(笑) イギリスの小学校は保護者による送迎が義務付けられています。 私は、過去2回ほど、お迎えの時間に遅れそうになったことがあります。 そのときは、今の私の年齢でできる限りの力を振り絞って全速力で走り、なんとか間に合いましたが、肺が口から飛び出すのではないかと心配になるくらいに息も絶え絶えでした。 それなのに、たとえ迎えの時間に遅れたとしても、私のように走っている人を他に見かけたことが未だかつてないのです。 イギリスで子供を産み、子育てをするようになってからというもの、日本人の私と、他の国の人たちとでは、何かが違うと感じ始めました。 それが何なのか、初めのころはよくわからなかったものの、それは子供を叱るときの 誰のために叱っているのか ということだと気がつきました。 日本人は、子供を叱るときに、「他の人の迷惑になるから」という理由で子供を叱る傾向が強いのです。 私の周りの日本人女性のほとんどが同意見でした。 他人に迷惑をかけてはならない、これはいたって正当なことですし、素晴らしい心がけであります。 ただ、子供を叱る理由としてのそれは間違っていると思うのです。 にもかかわらず、私たち日本人は、人の目を気にして子供を叱る傾向がとても強い。 私たち親も、そうして育てられてきたので、それはとても自然なことだと思います。 でも、そう育てられてきた私たちは世間体を気にしすぎる大人になっているのではないでしょうか? 失敗をすると、周りの目が気になるばかりに、次に挑戦をすることができなくなる。 こんなデリケートなマインドも、こうした育てられ方によって作られている気がするのです。 人生とは、自分で自分の船の舵を取り、自分のために生きるもの でも、それをできている人って、一体どのくらいいますか? 私は、カウンセリングの仕事をするために心理学の勉強を始めてからというもの、日本人の美徳が、皮肉なことに現代の日本人を苦しめていると考えるようになりました。 美徳とは「道にかなった行い」のことだそうです。 道にかなった行いが、その国の国民を苦しめていたら、それはもう美徳とは呼べないのではないでしょうか? 私は、日本人が長い歴史の中で大切に育ててきた美徳や習慣を捨てるべきだとは、全く思っていません。むしろ、この美しい国の伝統はこのまま後世に残していかなければならないと思います。 ただ、少し微調整を加えるくらいはしていいと思うのです。 それが、私たち日本人の幸せにつながるのであれば。 一人でも多くの日本人が、「自分の人生を、自分のために生きられる」ような国にしていかないといけないと思います。 そのためには、子供を叱るとき、誰のためでもない、将来の日本を担う子供のために、叱るようにしなければいけないのです。 私も親として日々精進です。 Momomimo 心理カウンセラー/NLPプラクティショナー ミッソン慶子

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